2021.07.19
ブラックウォールナット (学名:Juglans)
Black Walnut
ブラックウォールナット
クルミ科クルミ属の落葉高木の総称。
原産地は北米、ヨーロッパ南西部からアジア西部とされ北半球の温帯地域に広く分布する。
樹高は、8mから20mにおよぶ。チークやマホガニーとともに世界三大銘木の一つに数えられる。1660年から1720年にかけ、ヨーロッパ市場ではイギリスデザインやウォールナット種の製品が大きな人気を博し、ヨーロッパ家具の歴史では「ウォールナットの時代」と呼ばれる程持て囃された。
木質は重硬で衝撃に強く、強度と粘りがあり、狂いが少なく加工性や着色性も良いという特性を持つ。落ち着いた色合いと重厚な木目から、高級家具材や工芸材に用いられてきた。
アメリカ合衆国大統領の指揮台やアメリカ合衆国最高裁判所のベンチに使用されるほか、耐衝撃性の強さを生かしてライフルの銃床にも使用される。また、チップは燻製づくりの際のスモークチップとしても用いられる。
以上のような需要の高さから持続的な伐採が行われた結果、資源が枯渇ぎみであり、現代ではクルミ材は高級木材となっている。